[1]ドラッカーの仕事術「3本の矢」→ドラッカーと「格差社会」


 

こんにちは、高橋政史です。

昨日のメルマガをお届けします。

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▼[1]ドラッカーの仕事術「3本の矢」
→ドラッカーと「格差社会」

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高橋政史の【「読み・書き・プレゼン」1枚の学校】の
メール講座をご購読の方へ配信しています。

こんにちは、
『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』の著者、
高橋政史です。

前回のメルマガでお伝えしたように、
メルマガ再開の第1弾は、

◆ドラッカーの仕事術『3本の矢』

前回のメルマガ配信後、
読者の方から、メールをいただきました。

私自身、このメルマガを書き綴る意味を
あらためて見つめさせていただいた。

このメルマガを綴り、私塾「1枚の学校」を
やっている理由、それは必死になって、いまの
時代をサバイバルしている方に、知的な「武器」を
配りたい。その切なる願いが、その原動力に
なっているんだと。

心より、ありがとうございます

「そもそも、ものごとはシンプル」

という、『ザ・ゴール』の著者・ゴールドラット博士の
物語る世界からはじまり、私自身、5冊目の執筆を
通して、1枚の学校のテーマである「知識」について
その根本的なところに立ち返って見つめるようになった
経緯まで。お伝えしました。

※前回のメルマガ
【ジョブズが愛した「1枚の劇場」他】の全文は
こちらでご覧いただけます。まだのお読みになられていない方、
前回の内容を復習したい方はぜひご一読ください。

http://blog.creative-management.jp/?p=16

さて、
今日から4日間にわたりお届けする内容の

・初日は、ドラッカーと「格差の正体」
・2日目は、「目的」にフォーカスするって何?
・3日目は、「自由」であることって何?
・4日目は、「教える」ことができない。意味とは?

初日の今日は、

◆ドラッカーと「格差の正体」

をお届けします。

————————-<本文はここから>————————-

◎足元に忍び寄る『新しい現実』

いつの時代も、時代の変化を予見してくれる
時代の水先案内人がいます。海が荒れているときほど
水先案内人の存在は頼もしいように、時代の荒波には
時代の水先案内人と対話をする。

『経済人の終わり』から『新しい現実』、『ポスト資本主義社会』
まで、時代のターニングポイントを、シンプルなコンセプトと
たくみな語り口で見せてくれる時代の水先案内人がいます。

ご存知、ドラッカー。

私がドラッカーの本に出会ったのは、
1989年のことでした。
そのとき手にしたのがドラッカーの『新しい現実』。

その中でドラッカーは、
当時は誰も夢にすら思わなかった
ソビエトの崩壊から、21世紀になると姿を
あらわす知識社会の全貌を、鮮明に映し出しています。

当時の日本は豊かでした。
半導体立国日本、バブル経済まっただ中、老いも若きも
希望に満ちあふれた時代でした。

でも、そのときすでに私たちはその片足を「新しい現実」に
踏み入れていました。バブルの宴に酔いしいれている人びとの
足元に、「新しい現実」はしずかな足取りで忍び寄っていました。

四半世紀近くたった今。
当時は、誰も想像すらつかなかった「新しい現実」が私
たちの身の回りにあふれています。

そのひとつが、
ドラッカーが予見した「知識社会」。

「これまで」の工業化社会、情報化社会。
2007年ごろから本格化する知識社会へのシフト。

その過程で、激変する仕事の姿。
ドラッカーは、「知識」を生産できるかどうかが、
先進国に生まれた子供、そして大人たちにとって、
待ったなしの課題とし、21世紀の激変する仕事の姿を
みごとにとらえています。

そして、「知識」を生産(アウトプット)する仕事が
世の中のメインとなる社会を知識社会と名付けました。

◎「中流幻想」から「格差社会」へ。武器は「3本の矢」

知識社会における仕事の現場では、
「これまで」の仕事のルールはあてはまりません。

「これまで」の工業化社会、情報化社会で常識とされてきた
ルールがまるで砂上の楼閣のように、跡形も崩れ去り、
価値をもたなくなってしまいます。

知識社会における「仕事のルール」とは何か?

「事件は現場で起きている」

事件(新しい現実)の起きている現場に
目を向ければ、「新しいルール」を見つける
ことができます。

たとえば、20代で年収1億円を稼ぐ人たちが
登場している仕事の現場に目を向ける。

金融、IT、外資系コンサルタントのように
「知識」を生産する人びとがメインの現場。

そこでは、
20代でも、年収1億円を稼ぐ人びとが
誕生しています。

彼らが生産するのは「知識」。
彼らが手にする資本は「脳力」。
彼らの仕事の原動力は「信念」。

20代で、年収1億円。
その新しい現実は、わたしたちの
足元から少しずつ忍び寄り、

いつの間にか、
手にする者と、手にしない者との
間に巨大な溝をつくりあげていきます。

一億総中流社会と呼ばれた日本では、
「中流」はもはや統計上も絶滅危機種に。
「格差」が当たり前になりつつあります。

「格差」「格差社会」とメディアでよく目に
する言葉。この日本では、いつの時代もそれは
常識でした。むしろ、日本の歴史の中で「格差」
が縮小した時代は、戦後の高度成長期に生まれた
一億総中流社会のわずか50年ちょっとの間だけ。

その前、そしてバブル崩壊以降の日本では、
「格差」があることが当たり前でした。

そして、「これから」の時代、その「格差」の広がりを
決定づける2文字が「知識」です。

「知識」を生かせる=価値ある知式を生産(アウトプット)
できるかどうか。その違いが仕事を、そして人生を決定づけ、
さらには国の盛衰すら決めてしまう社会。

それが「知識社会」です。

時代が変わり、
仕事のルールが変わる。

知識社会における
仕事のルール。

それが、
ドラッカーの仕事術「3本の矢」
です。

ドラッカーの仕事術「3本の矢」とは何か?

ドラッカーは、
知識労働者は、これまでの肉体労働とは決定的に異なる。
といいます。そして、肉体労働になくて知識労働に必須な
ことを導きだしています。それは、

知識労働者は、

1.「目的」にフォーカスする。
2.「自由」であること。
3.「教える」ことができない。

ということです。

一見すると、
「な〜んだ、そんなことか」
と思うかもしれません。

でも、ドラッカーの物語る
「目的」・「自由」・「教えられない」
という知識社会における新しい仕事のルールは
それまで人類が経験してこなかった
「新しい現実」なのです。

「知識」を生きた「知恵」に変える。
新たに手にした「知恵」を、誰かの、豊かさに
つなげてあげること。

そのために押さえるべき3つのこと。
それが、

◆ドラッカーの仕事術「3本の矢」

1.「目的」にフォーカスする。
2.「自由」であること。
3.「教える」ことができない。

です。

いま日本で起きている格差社会の正体は、
この「3本の矢」を手にしているかどうか。
で、説明がつきます。

明日から3日間。

ドラッカーの仕事術「3本の矢」

知識労働者の3つの特徴、

1.「目的」にフォーカスする。
2.「自由」であること。
3.「教える」ことができない。

をお届けします。

ぜひ、楽しみにしておいてくださいね。

追伸

ぜひ、みなさんが「高橋さんに、聞いてみたい」
ことを本メールでお知らせください。
読者のみなさんに共通するテーマでしたら、
このメルマガを通して、お答えしていきます。
あなたからの「質問」、楽しみにしております。

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そして、第5章では「年収アップのための8つの武器」として
8つの成果の出る「紙1枚フォーマット」を紹介しています。

このメルマガの読者のみなさんには、この本の刊行にあわせて
素敵なプレゼントをご用意していますので、お楽しみにして
いてくださいね。

高橋政史 の紹介

高橋政史(たかはし・まさふみ) クリエイティブマネジメント株式会社 代表取締役。1967年、群馬県高崎市生まれ。メーカー勤務時代に3tトラック1台分の営業資料を畳4畳半ほどにスリム化。その後、香港のマーケティング 会社のCOO(取締役)を経て、戦略系コンサルティングファームにて経営コンサルタント。現在、戦略立案から会議・報告書・プレゼンまで、すべての仕事をフォーカスする「仕事のGPS」研修を実施。主な導入実績は、IT企業、金融機関、通信会社、商社、外資系金融機関、自動車メーカー、事務機器 メーカー、通販会社、流通企業、精密機器メーカー、医療機関他。 また、【読み・書き・プレゼン「1枚の学校」】を主催。ビジネス・パーソン、経営者、教育関係者、医師、現役官僚、大学教授まで、幅広い層が参加している。 著書 『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』(最新刊4月15日発売)『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』(11刷5万部突破)『必要な知識を15分でインプットできる速読術』(クロスメディア・パブリッシング)、『マインドマップ 問題解決』『マインドマップ会議術』(ともにダイヤモンド社)。 クリエイティブマネジメント 公式サイト http://www.creative-management.jp
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